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パシフィック・リム: アップライジング | 巨大ロボット映画の続編

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『パシフィック・リム: アップライジング』



今回は特撮映画である「パシフィック・リム: アップライジング」です。

大ヒットした「パシフィック・リム」の続編です。

原案・監督、スティーヴン・S・デナイト。
脚本 エミリー・カーマイケル。



ストーリー



西暦2035年の地球。 太平洋の海底の裂け目から異世界より襲来した異種族「プリカーサー」の操る怪獣と人類の人型巨大兵器「イェーガー」との激戦が終結して10年が経過した。 世界は平穏を取り戻したが、怪獣の再来への不安を残すPPDC(環太平洋防衛軍)は新世代のイェーガーを開発し、若いパイロットたちを訓練していた。

10年前の怪獣との最後の戦いで戦死した、人類の英雄と称えられるスタッカー・ペントコスト司令官の息子ジェイク・ペントコストは優秀なパイロットだったがある理由で軍を除隊し、違法転売行為に手を染めていた。 そんなある日、戦地から集めたパーツで小型の一人乗りイェーガー、スクラッパーを自作していた孤児の少女アマーラ・ナマーニと出会ったことから、ジェイクの運命は変わる。 右余曲折を経て逮捕されたジェイクは、10年前の最後の戦いで英雄的な活躍をした元イェーガーパイロットで現在はPPDCの事務総長である義姉の森マコより無罪放免と引き換えにパイロット訓練生の教官として指導を命じられ、同じく逮捕されたアマーラもその非凡な才能を見定められ訓練生となる。

時を同じくして中国企業、シャオ産業は社長であるリーウェン・シャオの主導の下、元PPDCの研究員であったニュートン・ガイズラー博士の協力で新型の無人巨大兵器、ドローン・イェーガーの開発を急ピッチで進めていた。PPDCはシャオ産業のドローンを採用するかどうかの会議をオーストラリア、シドニーで開こうとするが、その会議場に突如、所属不明の漆黒のイェーガー、オブシディアン・フューリーが会場を襲撃する。 警備に出動していたジェイク、ネイトの駆るジプシー・アベンジャーが迎撃し、フューリーは撤退するが戦闘に巻き込まれたマコが死亡してしまう。

完成したシャオ産業のドローンは各拠点に輸送されるが暴走し各所で破壊活動を始める。 ジェイクたちの基地に輸送された2機のドローンも攻撃を開始し、チュアン司令が戦死。基地のイェーガーもまともに応戦する暇すら与えられず、次々に大破させられる。

一方、シャオ産業にてハーマンは10年前に怪獣の脳とリンクしたことが原因でニュートンがプリカーサーの手下になっていたという衝撃の事実を知る。ニュートンはシャオ産業の開発ラインが殆ど自動化しているのをいいことに怪獣の細胞を培養するなどして組み込み、リーウェンらの知らない間に独自にプリカーサーの地球侵略計画を続けていたのだった。 ドローン群はエネルギー波を放って地球各地に裂け目を作り、大量の怪獣を地球に運び込もうとするが、ニュートンの凶行を知ったリーウェンの協力によってドローンはすべて活動を停止。裂け目を閉じることに成功するも、3体の怪獣の地球への侵入を許してしまう。



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◆迷走考察。



この作品は「パシフィックリム」の続編ですが、監督は前作の
「ギレルモ・デル・トロ」ではなく、「スティーヴン・S・デナイト」
となっています。

今回の作品内へ、中国色が入っていますが、制作会社の一つが中国企業に
買収されたりした影響もあったようです。
「パシフィックリム」は中国で大ヒットしていますから、その影響も
あっての買収だと思います。

バブル期の日本でも同じでしたが、今や至る所で中国マネーの影響を
感じます。

映画会社の買収はバブル期の日本企業もやっていましたが、今残っている
のは「ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント」だけだったと思います。

ハリウッドでは制作会社の買収は頻繁ですから良くある話ではあるのですが、
いつまで続くのかという面はありますね。
いったい誰が儲けているんでしょうね。



ところでこの続編ですが、評価は分かれています。

巨大ロボット同士の戦闘シーンもあるのですが、そのスムーズに動く
ロボットが嫌だという意見も日本では見受けられます。

そういう人たちは巨大ロボットの重量感のある動きが好きだったようです。
分からないことではないですが。

四月から映画公開されて、現在も映画公開が続いていますので興行成績
はまだ分かりませんが、ヒットしていることは確かでしょうね。
すでに海外での興行成績はわかっており、前作ほどではないようですが、
大ヒットには違いないようです。


巨大ロボットといえば日本でも、去年、「ブレイブストーム」という
巨大ロボットの特撮作品が公開されていますが、話題にすらなってくれ
ませんでした。

もともと巨大ロボットは日本が原点です。
その本家はまったく奮っていないのが現実です。

「鉄甲機ミカヅキ」という巨大ロボットドラマが2001年に作られていますが、
これも一部のファンだけで結局、広く知れ渡ることもないままに終わっています。

いつも制作費の違いを指摘されますが、確かにその違いは大きいと思います。
ですがこれだけのヒット作を出せるのは、やはりハリウッドの底力を認めない
訳にはいかないと思います。


昔、「山城新伍」さんがまだ若かった頃、今ハリウッドでは子供向けのような
話を大まじめにお金をかけて作っている、日本はそういう作品を子供だまし
といって相手にしないと、いうよなことを話していた記憶があります。

よく制作する側の事情と視点だけで、観客無視の映画制作に苦言を呈して
おられましたね。
まったく同感でした。

それが「スターウォーズ」だったのですが、これは確かに言えるのではないかと
感じます。
「パイレーツオブカリビアン」シリーズも同じで、本当にこれらを大まじめ
にお金をかけて作っています。



そして最近、「アベンジャーシリーズ」の大ヒットから感じるのは面白さと
いう観客目線へのこだわりです。
自分は作品の世界観にこだわるのでこの「アベンジャー」シリーズのように
別々の作品であるものが一つにまとまるのは嫌いです。

ですが「仮面ライダー」シリーズも、アベンジャーズと同じように戦隊ものと
のミックスをすると興行成績は良くなっています。
また、テーマパークなどでもUSJのように日本のアニメを取り入れると集客
がディズニーを抜くなどしています。

結局、作品の世界観のこだわりは作り手側のこだわりだけであって、見る側に
すれば面白ければどうでも良いのだということをリアルに突きつけられている
ような気がしています。


この「パシフィックリム」でも怪獣と戦うのは人形の巨大ロボットで、
日本のゴジラシリーズのようにゴジラと戦うのはメカゴジラやモゲラであって、
アニメの巨大ロボットのように人形メカではありませんでした。

際物的にジェットジャガーという人形ロボットは登場してきましたが、人が
搭乗して操縦するタイプではありません。

どちらかといえば怪獣対怪獣であって人形メカとの戦いではありません。


見る側からすれば、ガンダムのような人形メカが怪獣と戦っても良いでは
ないかというのがずっとあったのかも知れません。

我々のように生まれる前からすでに映画ゴジラがあった世代にとっては、
やはり人形ロボットと怪獣は別物という先入観があった気がします。

でもそんなものは面白ければどうでも良いことで、最近の日本のロボット
アニメはロボット対ロボットよりも、怪獣のような超生物と戦っている
場合が多いのです。


こういう見る側の視線にこだわっているのがハリウッド作品なのかもしれま
せんし、大ヒットの秘密なのかも知れません。

最近、こういうことをよく考えるようになりました。

自分は怪獣作品が大好きなのですが、こだわり抜いたような作品は逆効果
なのではないかと強く感じています。

クリエイターのこだわりがクリエイター殺すという言葉を聞いたことが
あるのですが、これを知ったときなにか剣先を突きつけられている
ような気がしました。

確かにそうかも知れません。
同人をやっていても下手なプロよりも上手い漫画家を知っているのですが、
結局、商業誌で続かなかったのはこの見当外れのこだわりでもありました。

後で考えればこだわるほどでもないものも多くあり、なににこだわり、
どれを捨てるかの見極めが大事なのかもしれません。

この巨大ロボット映画を見て、また色々と考えさせられました。


それでは、次回にまたお目にかかりたいと思います。

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ロスト・イン・スペース | Netflix配信の特撮ドラマ

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『ロスト・イン・スペース』



今回は「Netflix」配信の特撮ドラマです。

1965年のテレビドラマ「宇宙家族ロビンソン」のリメイク作品で、2018年
に「Netflix」で公開されたSFテレビドラマシリーズです。



概要──。


2046年、天体が地球に衝突する危険が迫り、選別された家族は植民星
アルファ・ケンタウリに向かう。だが恒星間宇宙船レゾルートを異星
のロボットが攻撃し、植民者たちはジュピター型宇宙船に乗って緊急避難
する。
ロビンソン家の乗るジュピター2号と他のジュピター型宇宙船は、時空の
裂け目に遭って、見知らぬ惑星に着陸する。異星の環境に直面し、
ロビンソン家と他の植民者たちは惑星から脱出しようとする。



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◆迷走解説。




今回の特撮ドラマはまた「Netflix」配信です。

「スタートレック・ディスカバリー」といい、今回の「ロストインスペース」
といい、本当に目が離せなくなってきました。

テレビドラマである「宇宙家族ロビンソン」はもちろん見ていますが、あまり
面白くなかった記憶があります。
そのせいか、今回の「ロストインスペース」ももう一息という感じですね。


この作品の前に、映画版でリメイクされています。
これも見ましたが、やはりもう一つでした。

それでも映画版も含めて、今回のドラマシリーズが最高ではないかと思います。
また、初期作品とは大きくストーリーなども変更されていました。

当時はアメリカの作品はファミリードラマというスタイルを取る作品が多
かったと思います。
「奥様は魔女」なんかもそうなんですが、そういうスタイルのドラマが
多かった気がします。

もっともこれは日本でも似たようなものでしたが。

そういうタイプの作品をなにもSFに持ってこなくても良いだろうというのが
子供心にもあった気がします。

ファミリードラマが苦手な訳ではないのですが、特撮ドラマに絡ませないで
ほしいと思っていました。


一番の変更点は「ロボット」日本版では「フライデー」が異星人のロボット
になっている点です。
デザインだけではなく、性質そのものが変更されています。

昔、アメリカ作品でも「フライデー」という名前があるものと思い込んでいま
したが、現実にはただの「ロボット」とよばれていることを知ったときにはいささ
驚いた記憶があります。

日本には「鉄腕アトム」があって、アンドロイドなどには特別な気持ちがあるせい
か、名前があって当たり前だという気がしていましたね。

でもアメリカではただのロボットと冷たいものだと感じたものです。

今回のロボットも絶対的な味方ではないようです。

そしてDr.スミスも今回は男性ではなく、女性に変わっています。

昔は小狡い悪党で愛嬌もあるキャラクターでしたが、今回は愛すべき点の
ない悪党として描かれています。
本格的なサイコパスですね、それもけっこうリアルにいるタイプです。


今作では「アルファ・ケンタウリ」が移民星となっていますが、太陽系
から一番近い恒星系です。
昔からこの恒星系に生物がいるのではないかといわれていました。

ですが時空の裂け目に入って見知らぬ惑星へと不時着しますから、話が
たんなる移民星の冒険開拓ではなくなっています。

Season2があるかどうかは分かりませんが、ありそうな気もしますね。

ただ宇宙開拓というか、そういう作品は他にもあったのですがあまりヒット
していなかったと思います。

「アース2」という宇宙移民の特撮ドラマもあったのですが、Season1で
終わっていますから。

そういう意味では先行きはあまり良くないかも知れません。


ただ、もしかすれば、1960年代の他のSFドラマである「原潜シュービュー」や
「タイムトンネル」なんかもリメイクされて「Netflix」で配信されてくる
のかもしれません。

できれば昔の作品だけではなく、オリジナルも作ってほしいですね。


「スタートレック・ディスカバリー」も今までの作り方と大きく違って
いました。

あれは「24」と同じドラマの作り方なのですが、それよりも本来
「スタートレック」には禁止事項があったのです。

「ディスカバリー」では、それを許可したということになります。

それを撤廃していますから、「Netflix」だからなのか、それともネット配信
だからなのかが分かりません。

ここら辺は日本も見習ってほしいところですね。


「アマゾンプライ」も「仮面ライダーアマゾンズ」いこう、注目している
のですが、どうもお笑いやバラエティー番組に力を入れているようです。

もっと特撮にも力を入れてほしいのですが。


以前から日本のアニメ制作会社とはどうなのかと気になっていたので、調べて
みるとやはり「Netflix」と契約しているアニメ制作会社がありました。

思った通りです。

「プロダクションI.G」と「ボンズ」が包括的業務提携契約を締結したそうです。

ボンズが「A.I.C.O. Incarnation(アイコ・インカーネーション)」という
アニメを、「B: The Beginning(ビー・ザ・ビギニング)」を「プロダクションI.G」
がそれぞれ第一弾として制作していました。

一応見てみましたが、海外の反応は分かりませんが日本ではヒットしないと
思います。

オリジナル作品だったので期待したのですが、これはいささかですね。

悪くはないのですが、ですがこのタイプの作品だと物足りないのです。

ここら辺は長い間オリジナル作品を作ってこなかった弊害かも知れません。

それにアニメ制作会社だからといって脚本などは別問題ですからね。
原作を探す必要はないですが、もう少し小さくまとまるのではなく、マニアック
に振り切った方が良いかも知れません。

もともと日本アニメは原作ありきで始まっていますから、もしかすればオリジナル
制作は未知の分野なのかも知れません。


どちらにせよ、テレビは一部の人たちだけが見る、ますます時代遅れのコンテンツ
になってきたように思います。


それでは、次回にまたお目にかかりたいと思います。

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本能寺ホテル | ジュブナイルとの接点

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『本能寺ホテル』



今回は映画「本能寺ホテル」です。

「プリンセス トヨトミ」の「鈴木雅之」監督と「綾瀬はるか」さん・
「堤真一」さんが再びタッグを組んだSF映画です。

この映画の原作はなくて、脚本は「相沢友子」さんです。
原作があるのかと思っていました。



あらすじ──。


倉本繭子は勤めていた会社が倒産し、あてのない生活を送っていた。
そんなある日、繭子はかねてから交際している吉岡恭一からプロポーズされ、
流されるままに婚約する。

繭子は恭一の両親の金婚式の祝賀パーティーに出席するため京都を訪れる。
しかし、予約していたホテルは手違いで泊まることができず、途方に暮れ
ながら街をさまよった繭子は、路地裏にひっそりと佇む「本能寺ホテル」
なるホテルに辿り着く。出迎えた支配人に導かれるように中に入り、
エレベーターに乗った繭子は不思議な世界へと迷い込む。

気が付くと、繭子は戦国時代の京にタイムスリップしていた。しかも、彼女
の前に現れたのは、天下統一を目前にした織田信長であった。
繭子は訳の分からないまま、“本能寺ホテル”と戦国時代の京を行き来しながら、
信長とその小姓・森蘭丸との交流を深めるうち、次第に信長の人間性に惹かれていく。

しかしやがて、繭子は迷い込んだその日が、1582年の本能寺の変が起きる
前日であることに気付くことになる。



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◆迷走考察。



どうやら「ブリンセストヨトミ」がヒットしたので、同じヒットを狙って
同じスタッフとキャストで制作されたようです。

ですが「プリンセストヨトミ」は「万城目学」さんの小説が原作としてあり
この「本能寺ホテル」は原作がなくオリジナル脚本です。
そして原作の力はやはり強いようで、オリジナル脚本では興行成績で肩を
並べることは出来なかったようです。


ですがこの作品、個人的には好きな作品です。
好きなタイムスリップものだったということもありますね。

この映画を観て一番に感じたのは、作りが昔の「ジョブナイル」小説と
同じだということです。
実は「ジョブナイル」は好きな作品群なのです。

「ジョブナイル」というのは、今のようにSFという言葉がまだ一般化される
前に当時のSF作家たちが、学生用の雑誌などに掲載していたSF作品を主に
さします。

当時はSF関係の仕事がなく、今ではどの方も大御所になられたビッグネーム
ばかりなのですが、アニメの脚本やら学研雑誌の掲載作品やらをしなければ食べて
いけなかった苦しい時期でもあります。


有名で何度も映像化されている「時をかける少女」も「ねらわれた学園」も
「なぞの転校生」もともに原作は「ジョブナイル」小説です。
今で言えばライトノベルに近いのですが、登場人物が学生であることや
あまり過激なことができないなどの縛りの多いものでした。

これらの当時の禁止されていた制約を全て取り去ってしまうと、今の「ライトノベル」
になると思います。


そういう意味では、今は仕事のしやすい環境にはありますが、だからといって
制約がないからといってそれがそのまま売れる、ヒット作品にはなりません。

また、ライトベルはこのブログでは何度も指摘していますが、アニメ原作用
みたいなところもあるのも事実ですし、求められてもいますね。

そういう意味では違った制約があると思います。
また制約があった方が面白い作品ができるという側面もあります。


「ジュブナイル」は当時の学生の空気感というか、生の学生生活をリアル
に感じられる作品が多いのも特徴の一つですね。
大掛かりな特撮や激しい戦闘シーンがあるわけではないのですが、それが
かえって「ジュブナイル」らしさをだしています。

この「本能寺ホテル」のストーリーを、そのまま学生の修学旅行に置き換える
と「ジュブナイル」になります。


例えば──。

京都に修学旅行にきた学生たち、一部の学生たちが何かのミスでホテルの部屋
がなくなってしまう。
そこで急遽ホテルを探すと、本能寺ホテルと言うものが偶然見つかり部屋が
とれた。
主人公たちが属する学生グループだけがこの本能寺ホテルへ宿泊することに
なり、そこでタイムスリップという不思議な現象に出会う。
初めは何かの映画の撮影かと疑っていたが、やがて現実のことだと分かってくる。
学生たちの持つスマホなどの現代のテクノロジーを見てよろこぶ信長。
新しいものが好きな信長によろこばれて歓待される。
やがて本能寺の変が近付いてくるに従って、史実を伝えようかどうしようかと
悩む学生たち。


──と、言うような流れになるでしょう。



これは映画「本能寺ホテル」のだいたいの流れと一緒です。
また、場所を大きく変えないでホテルを拠点として、物語がまわります。
映像の撮り方も良い感じです。

これも「ジョブナイル」向きの映像でしたね。

またタイムスリップするための道具が、古い壊れたオルゴールというも
いかにも「ジョブナイル」に良くあるアイテムです。

古道具屋で買った壊れた機械がタイムマシンであるとかは良くあるのです。
これは、脚本の「相沢友子」さんがジュブナイルに詳しいとしか思えません。


ですから、「本能寺ホテル」はとても好感の持てる作品でした。
何度も言うようですが、タイムスリップと言うのが好みでもあります。

この「ジュブナイル」のフォーマットはこの作品を見て他にも使えるのでは
ないかと思っています。
すでにこの作品でやっていますから。


タイムスリップものはタイムパラドックスの破綻という制約はつきますが、
色々とやりようがあると思います。
なにも大掛かりなセットや特撮を使わないでも作品化できますし、ある意味
お手頃SF作品を作れる素材だと思っています。

萌えアニメ全盛で、あまりにもライトノベルはその原作へと傾きすぎている
ように感じますので、こういう古い「ジュブナイル」の手法を見なおしてみるのも
一つの方法としてあって良いかと思いますね。


それでは、次回でまたお目にかかりたいと思います。

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キカイダー REBOOT | 評判の分かれるリブート作品

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『キカイダー REBOOT』



今回は少し前の特撮作品です。

「キカイダー REBOOT(キカイダー リブート)」2014年5月24日に東映系で
公開された日本の特撮映画です。


キャッチコピーは「善か悪か この(機械(ココロ))が壊れても、君を守る―」
だそうです。

「人造人間キカイダー」自体を実写で製作するのはテレビシリーズ以来約41年
ぶりとなります。
ずいぶん以前に「ハカイダー」が実写化されましたが、これには「キカイダー」
は登場してきませんでした。


主演のジロー役には、本作が初主演作となる若手俳優の「入江甚儀」さん。
その他の配役には、東映ほか特撮作品に出演経験のある俳優が数多く起用されている
そうです。

さらにテレビシリーズ版「キカイダー」でジローを演じた「伴大介」さんが物語の
キーマンとなる心理学者・前野究治郎役で出演しています。

インタビュー記事では最後までやってほしいと話していましたね。



ストーリー──。


西暦2014年、ロボット工学が発達した未来の日本。ヒトには過酷な諸問題を
ロボットに行わせる事を主眼とした国家事業「ARKプロジェクト」が進行していた。

プロジェクトが最終局面をむかえようとしていた折、リーダーの一人である光明寺
博士が事故で命を落とす。事故に重大な疑義を感じていた娘・ミツコだったが、
やがて彼女と博士の幼い息子・マサルがナゾの存在によって襲撃。
追われる身となった二人が窮地に陥った時、青年・ジローが追撃者の前に立ち
はだかった。追撃者が強大な力を見せピンチになったジローは秘められた力を
解き放つ。彼こそ光明寺博士が娘と息子を守るために二人の元に送った人造人間
(アンドロイド)・キカイダーだったのだ。

ミツコとマサルを守る旅の中で、ジローはマサルの身体に博士の遺した研究成果
が眠っている事を知り、キカイダーとなって追手を退けていく。そんなジローに
ミツコは彼が人間ではないと知りつつも好意を抱いていく。
一方ジローはキカイダーのボディに埋め込まれた不安定な良心回路が導く“善と悪”
と、積み重ねられていく自身の経験がもたらす感情じみた仮想推論との二律背反に
悩み苦しむ。「ほんとうの正義とは、悪とは何か?」だが、そんなジローの心を
よそに追撃者は益々強さを増し、遂に最強の存在・ハカイダーが迫り来る。

果たして、キカイダーはミツコとマサルを守り抜けるのか。そして追撃者を差し向け
ている真の敵とは、一体誰なのだろうか。



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◆迷走解説。



今回、この「キカイダー REBOOT」を取り上げようと考えたのは、
もうすぐ公開される「BraveStorm ブレイブストーム」という作品が
あるからです。

これは「シルバー仮面」と「レッドバロン」という別々の作品を一つに
してオリジナルストーリーで作られます。

予告編を見ると、ちょっと「パシフィックリム」のような映像でした。

これが気になって、そういえば「キカイダー」も先に作られていたことを思い出し
たので今回見てみました。


国内ではとにかく評判が悪い作品だったですね。
ただあまりにも評判が悪すぎて、本当にそうなのかと気になっていました。
これはもう過去の作品のリメイクやリブートすると必ず騒ぎ出す人がいますから。

今や誰も文句を言わなくなった平成仮面ライダーですが、平成仮面ライダー
シリーズが始まった当初の2~3年はやはり批判する人が後を絶たなかった
と言います。

これは出演していた方々が直接言われたりもしたそうで、それは他からも
伝え聞いていました。

そして初め批判していた人が、復活した「平成仮面ライダーシリーズ」の
人気が確実になってしまうと、批判したことを忘れたかのように褒めだした
人までいました。

ですからそういう過激な批判的な言葉はまったく信用していませんでした。
そもそも批判する人の言葉をそのまま鵜呑みにすると、新しい作品は何でもダメで
古い作品以外は評価できないことになります。


そして思った通り、悪評判のたつような作品ではなかったですよ。
むしろ良かったと感じた作品です。

だいたいがテレビシリーズを短い映画サイズにするのですから元々無理があります。
いろいろな制約ありきで製作しているわけですから。

時代の変化もありますから、取り入れる内容も変わってきます。

半ばオリジナルとして制作するしかないと思います。



この作品がどうであったかを考える基準に熱狂的なファンのいるハワイの状況
を調べてみました。
このブログでも何度か触れたことがあったと思いますが、人気は日本よりも
ハワイの方がはるかに高い。

1974年に、字幕版がハワイで放送されたことをきっかけに凄い人気を得ており、
日本人が想像する以上にその人気は凄いものがあります。

ジローを演じていた「伴大介」さんはハワイの「名誉市民」の称号まで授与
されています。
また、州知事によって4月12日が「ジェネレーション・キカイダー・デイ」に、
マウイ郡長により5月19日が「キカイダー・ブラザーズ・デイ」に制定されています。

意外にこれらのことは日本では知られていません。
知らなさすぎると言っても良いくらいです。


日本はとにかく「アニメ」一辺倒なところがあって、こういう情報はSFや特撮好き
の人間の間では当たり前でもわざとやっているのではないかと思えるほど情報が
広がりませんし、取り上げられません。

そして肝心の映画「キカイダーREBOOT」ですが、大成功しています。

並み居るメジャー映画作品を押しのけて、ハワイの映画週末興行収入で1位を獲得。
当初は1週間の放映期間でしたが、異例の上映期間延長が決定していました。

世代を超えて根強い人気があり、まさにカルト的な人気を得ている本作品です。


古い作品ですからネタバレしても大事ないと思いますので少し解説しますと、
ハカイダーは出てきますが、ハカイダー軍団のようなものは出てきません。
また「ビジンダー」も出てきません。

「キカイダー」と競い合っていた女性形アンドロイドは登場します。

Dr.ギルは存在しますが、Dr.ギルの笛は存在せずハカイダーが発する電磁パルス
がその役割をしています。

いつも思うのですが、人の好みは様々で好き嫌いがあるのは当たり前です。
ですが新しい作品を批判する人は最初から批判すると決めてかかっているような
ところがあって、批評を見ても納得できないのです。

平成仮面ライダーの時もそうでしたが、実は特撮関係の間でもそういう考えを
持つ人はいました。
ですがヒットしてしまう後で自分の意見を簡単に変えてしまうんですよね。

確かに残念な作品もありますが、色々な作品があっても良いと思いますよ。


最後になりますが、「ブレイブストーム」も成功してほしい期待している
作品です。



それでは、次回にまたお目にかかりたいと思います。

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スタートレック:ディスカバリー | スタートレック期待の新シリーズ

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『スタートレック:ディスカバリー』


今回はスタートレックシリーズの最新シリーズである、「スタートレック:
ディスカバリー」です。

2005年に終了した『スタートレック:エンタープライズ』以降初めて作られた
ドラマシリーズですね。
ずっと気になっていたシリーズです。


第一作である「宇宙大作戦」の約10年前に時代が設定されており、2009年の
「スター・トレック」から始まった映画版のリブート・シリーズのタイムライン
とは異なり、オリジナルのタイムラインに沿って制作されています。

また、今までのシリーズと違い、宇宙船の副長を主人公とする初のシリーズと
なっています。


全世界にファンを持つ「スタートレック」ですが、全世界配信へは「Netflix」
で独占配信されるそうです。

15話からなるシーズン1は二章に分かれているそうで、第二章は2018年1月から
始まるそうです。
また面白いのは制作に原作者である「ジーン・ロッデンベリー」の息子である
「ロッド・ロッデンベリー」が製作総指揮となって加わっていることです。


ここらへんは詳しくはないのですが、CBSのストリーミングサービスである
「CBS All Access」のために制作されたそうです。
もともと「Netflix」はネットを使ったDVDのレンタル業務から始まっています
から、配信はしても直接制作には深く関わっていなのかも知れません。

ただオリジナルも制作していますし、そこら辺は有名な人気コンテンツは
「Netflix」だけでは制作できないのかも知れませんね。


この新シリーズの人気のほどですが「CBS All Access」への新規登録数は一日
当たりだけではなく、週間かつ月間の最高を記録したそうです。

やはり「スタートレック」つよしの感が否めません。
アメリカでは絶大な人気がありますね。



ストーリー──。


「USSシェンジョウ」に副長として乗り込んでいたマイケル・バーナムは、
連邦辺境の連星系で遺物を発見し、連邦は100年ぶりに好戦的なクリンゴン人
と遭遇する。
マイケルはバルカン人の師サレクの助言を受けて先制攻撃を図り、平和的な解決
を望むアンダーソン提督とジョージャウ船長に反抗することになる。

これによりマイケルは職を解かれ拘禁され、トゥクヴマの率いるクリンゴン艦隊
は連邦艦隊を攻撃し、大損害を与えることになる。
脱出したマイケルはジョージャウ船長とともにクリンゴン船に潜入するが、船長
は死に、USSシェンジョウは失われた。
マイケルは軍事法廷で終身刑を言い渡されることになる。

6カ月後、服役中のマイケルを護送中のシャトルが、突然現れた宇宙船
「USSディスカバリー」に収容される。
マイケルは副長となったサルーに再会し、悪名高い反逆者として乗員の敵意に
さらされながら任務につけられる。
通信を絶った姉妹船USSグレンに乗り込み、危機に遭遇して高い能力を発揮した。
船長のロルカはマイケルに、胞子を用いた新しい移動手段を研究していることを教え、
この戦争を終わらせるために、正式にマイケルを乗員として迎え入れることになる。



スタートレック

スターウォーズ

スターゲート











◆迷走解説。


特撮ファンの間で、「スタートレック」は超がつくほど有名です。

SFドラマシリーズでもっとも古く、またもっとも成功した人気シリーズです。
もっとも原作の小説ではなく、映像化されてという但し書きはつきますが。


最初のキャプテンカークが船長をつとめる「スタートレック」から人気は
ありましたが、長い空白の期間が続いてから「スタートレックネクスト
ジェネレーション」があり、これによりさらに人気を集めて今の人気を決定
づけました。

「ジェネレーションズ」「ボイジャー」「ディープスペースナイン」
「エンタープライズ」と続いて人気を維持していましたが、「スタートレック
エンタープライズ」で失速して半ば打ち切りのようになりました。

この間、10年以上は続いていましたね。


それでもシリーズそのものの人気は衰えず、映画での制作が続いていました。

今回の「スタートレックディスカバリー」は新たなシリーズの再始動になると
思います。
それだけの素晴らしい作品だからです。

映画なみの特撮で、それも艦内ばかりの物語が多かった前シリーズとはお金の
かかり方も違っていると思います。
とにかく特撮多めのシリーズです、今のところは──。


個人的にも好きなSFシリーズでいつも期待しながら見ていますが、今回の
「スタートレックディスカバリー」ですが、思っていた以上にできが良かった
ですね。


さすがに以前とは一線を画した作りをしていたました。
今までは主人公は船長なのですが、今回は副長、そして階級なしで続いて
います。

それも女性でバルカン育ちの地球人という複雑な設定でした。


ですからスタートレックのお約束、オープニングの航海日誌の読み上げは
ありません。

また面白いのは、クリンゴン人の罠によって戦争へと発展しているのですが、
そのクリンゴン側の動きも詳しく描かれています。
これをシナリオではダブルプロットと呼ぶのですが、この試みはスタートレック
では初めてですね。

今までと違って一ひねりくわえているのが「ディスカバリー」です。


そして今回注目しているが、この「ディスカバリー号」にはクリンゴンとの
戦争を終結させるために開発を進めている新しい航法装置があります。

それが生物を使ったジャンプ航法で、SFでは良くある生物を使った移動方法を
スタートレックでは初めて登場させています。
エピソード的にはありましたが、完全にメインで描かれるのは初めてのはずです。

これもSF好きには気になる点です。


この「スタートレック」シリーズですが、日本ではこれに近いような作品は
ありません。
無理矢理近づけるとなると「宇宙戦艦ヤマト」くらいしかなくて、宇宙船と
いうのは日本の特撮では殆ど作られてきませんでした。

ですがアメリカではこの「スタートレック」だけではなく、「バトルスター
ギャラクティカ」や有名ではないですが、「ファースケープ」という宇宙船を
描くSFドラマが多く作られています。

「ファースケープ」の宇宙船は生物でしたからね。


宇宙船ではないですが、宇宙を舞台にした「スターゲート」も有名ですね。

日本では映画もドラマも殆ど同じような作品は作られてきていません。
アニメは若干ありますが、まあ殆どあるとも言えないものですね。

これはもう文化的な違いでもあると思いますが、昔、SFはまったく日本では
認められていませんでした。
「筒井康隆」さん初め黎明期のSF作家は皆、このSFが認知されないことに苦しんで
きました。

しかしこうやって、「スタートレック」や「スターウォーズ」のように大作
と呼ばれるSF映画やドラマなどが沢山存在する海外作品からすると、いまだに
日本ではSFというジャンルが認められているとは言いがたいのかも知れません。



「スタートレック」も名前は有名ですが、人気は自分たちが感じているほどは
ありません。
特撮に関しては日本はシビアなところがあって、アニメが全ての人気を持って
いってしまっているところがあります。

同人関係で「スタートレック」の話が出てきたことがありませんでした。

「シンゴジラ」のような有名な怪獣ものはなんとか善戦しているものの、
「君の名は。」のようなアニメには対抗できるだけの人気がないのが現実です。
ですから我々のような特撮ファンにとっては肩身の狭い世界でもあるのです。


そして改めて「Netflix」の力を感じます。

この前、「デスノート」の記事のところにも書きましたが「Netflix」はすでに
多くのファンを獲得しています。
若い世代では「Netflix」などを利用するのはすでに当たり前になりつつあります。

「TSUTAYA」のようなレンタルショップはすでに多くの人たちが利用しなくなって
いるほどです。


「Amazon」の動画配信も力を入れており、「仮面ライダーアマゾンズ」だけで
はなく、バラエティー番組もオリジナルの制作を始めました。
ますますテレビ離れは加速していくでしょうし、地デジ転換したときから見なく
なった人間は知っている人々にも大勢います。

俗に言うテレビメディアは一部の人間だけ──高齢者だけ──が見る「オワコン」
になっていくかもしれませんね。



それでは、次回でまたお会いしたいと思います。

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