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捏造社会現象エヴァンゲリオンそのいち

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押井守監督と、庵野秀明監督はともにオタクたちの心象風景を鋭く
描くような監督であると申し上げてきました。
押井監督も有名な方で、「攻殻機動隊」や「パトレイバー」で有名
なアニメ監督です(実写映画も多い)。
このお二人の監督、とくに庵野秀明監督は「エヴァンゲリオン」によって
熱烈なファンを獲得しましたね。

押井守 INTRODUCTION-BO

押井守 INTRODUCTION-BO



この「エヴァンゲリオン」については長くなりそうなので、
何回かに分けてご紹介します。
内容については特別に解説しません。

あくまでもこのアニメを熱烈に支持する人たちの現象面でのことなので。
どうか飽きずにお付き合いを……。

さて、この「エヴァンゲリオン」というアニメを語るとき、
かならず社会現象を起したという言葉がつきます。
あまりにも執拗に社会現象と言われるので、まるで
メインタイトルが「社会現象」でサブタイトルが「エヴァンゲリオン」
であるかのように錯覚するくらいです。

この社会現象を起したと言われる「エヴァンゲリオン」はオタク文化
だけでなく、アニメやそれにまつわる業界そのものの実体を雄弁に
物語っている気がしてあえて深く突っ込みを入れさせてもらいます。

上手く突っ込み芸が機能してくれればよいのですが……。
まさに今まで説明してきたことを集約したような出来事
だったからです。

「エヴァンゲリオン」は本放送を見たときから疑問に感じる
ことが多く、またその後もなにかと引っかかることが多すぎる
アニメでした。
アニメ作品そのものではなく、それを見たファンの人たちの
反応がです。

まずこのメインタイトルになっているような「社会現象」ですが、
果たしてどんな社会現象を起したのでしょうか。
実は「エヴァンゲリオン」ファンに聞いても、正確に答えることが
できる人はいませんでした。

みな、判で押したように「水道局のポスターに使われていてそれを
求めてファンが殺到」しただとか、どこかの「缶コーヒー」に
キャラクターが使われただとか同じ答えが返ってきます。

確かにポスターの話しも本当で、三鷹市の水道局のポスターに
キャラクターが使われたそうです。
確か「綾波レイ」だったとか……。

このプレゼント用に用意していたボスターが足りなかったそうです。
予想を超えていたのですが、別に何万人というファンが押しかけた
訳でもありません。
ただいかにもオタクのような感じの人間が、うろうろしていたの
で気味悪がられていたみたいですね。

翌日も別のポスターのプレゼントがあるらしく、オタクの習性なのか
徹夜行列の準備までしていたようです。
そういうことはさせないで翌日のポスター用の整理券を配って
解散させたそうなんですが、別に警察が出てきて整理しなければ
ならないほどの騒動になったというようなことではありません。

その対処に担当者も困ったようですが。
つまり予想よりも多くの人がポスターをもらいに来たので
足りなかっただけでの話しだった。
それだけの話しです。

何万人という熱狂的なファンが集まって、ポスターをもらえな
かったといって暴徒になり、水道局を襲撃したり、近くの民家を
焼き討ちしたりして機動隊が出動して死者や負傷者がでたという
ような大事件ではなかったのですから。

もしここまでしたらえらいことですよね。
大問題になりますし、それは確かに「社会現象」でしょうよ。
今頃閣議でアニメ禁止令みたいなものがでていたかも知れません。
そこまで大事になっていればの話しですが……。

まあ、アキバやコミケに行かれたらば分かるでしょうが、どうして
だかオタクという人たちは顔かたちが違うのにみなクローンのように
同じに見える。

そういう人たちがウロウロしていたら気味悪がられたり、不審がられ
たりはしたでしょうけれど。
別になにも事件はありませんでした。
ただポスターが足りなかっただけですね。

でも、こんなことは良くあることで、SMAPの木村拓哉さん
が口紅のCMに出演したことがありました。
この時、主要な駅などに大量のポスターが貼られたのですが
ファンがポスターを剥がして持ち帰ってしまった。

見事になくなったそうです。
さすがキムタク、すごい人気ですね。
何万枚どころか、何十万枚ですよ。
剥がされないように警備員が立ったそうです。

このキムタクのポスターに関しては、以前ある場所で
も貼られていたことがありました。
口紅とは違うポスターですが。
当然はがして持って帰ってはいけないものですが、
少し目を放すとすぐになくなってしまう。

このポスターも申し込んでくれればキャンペーンが終わると
プレゼントするというものでした。
当然、欲しい人には行き渡らなかった。

「エヴァンゲリオン」が放送されていたところには、すでに
インターネットも普及されてきていて、このキムタクのポスター
もネットで取引されていました。
ネットオークションで一万円で売れたと言っていた人を知っています。

このようにキムタク人気の凄さを実感したことがありました。
このキムタクのポスター人気のほうが、「エヴァンゲリオン」
のポスターよりも人気と言う点ではありますよ。
なのに「エヴァンゲリオン」ファンはキムタクのポスターは
「社会現象」ではないという。


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ポスターではないですが、2007年の7月に人気ブランド
「アニヤ・ハインドマーチ」の綿製エコバッグ東京・金座の直営店
で数量限定で先行発売されると言うことがありました。

ファッションに詳しくないので、人気ブランドなんでしょうねぇ。
……たぶん……。

これを求めて午前11時前には4000~5000人の購入希望者
が殺到し、あまりの応募者の数に店側が発売を中止、周囲は一時騒然
として警察が出動する騒ぎがありました。

逃げるように走り去る責任者の車に購入者が喚きながら殺到する
ニュース映像を見た記憶があります。
あまりのバカさ加減に、なにが「エコ」なんだよとその浅ましさ
に唖然としたことを覚えています。

これなんかは「社会現象」ではないのですかね。
「エヴァ」ファンはどう思うのでしょうか。

ちょうど有名ブランドからエコバックが次々と発売される
ようになって、一種のエコバッグブームでした。
エコがブームになるのかよと突っ込んでいた記憶があります。
これなんかもかなりニュースになりましたよ。

さらには缶コーヒーですが、これも限定販売の缶コーヒーです。
これは『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』
の公開を記念して、庵野監督が普段からUCCコーヒーを愛飲して
いていたことからUCCコーヒーから限定発売されています。
その後も劇場公開などがある度に、限定発売していたそうです。

だからどのスーパーやコンビニにいっても、「エヴァンゲリオン」
のキャラクターを使った商品がなかったのです。

では実際に、彼らが言う社会現象なる事例を現実に見たかという
と知る限りの「エヴァンゲリオン」ファンに聞いても見たという
人間はただの一人もいませんでした。
かなりの数の「エヴァ」ファンに聞いたのですがね。


ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:Q

ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:Q


さらには、最初の劇場版「エヴァンゲリオン」が公開された1997年
でした。
この同じ年に「ポケモン」事件がありました。
透過光を多用していたために子供が一種の催眠状態なりテンカン発作
をおこすという現象で、放映が一時休止されてかなり問題にもな
りました。

この「ポケモン」事件は大変印象に残っていて、こういうことに
詳しいものですからある方から話しを聞かれたことがあったのです。
お孫さんが大変に「ポケモン」が好きだそうで、テレビ放送を
休止していることをやめさせて欲しいとせがまれて、テレビ局へ
放映再開を望む電話さえ入れたそうです。

その方も実際に見てみたそうですが、普通の環境(明るい部屋で)
見ている限りは危険を感じなかったといっておられました。
子供だけでなく、親やそのまた上の世代までも巻き込んでの
大変な騒ぎでもありましたね。

実際、「ポケモン」人気はもの凄く、普通にスーパーやコンビニに
買い物へいけばハムやふりかけやら「ポケモン」のキャラを使った
商品を嫌でも目にします。
子供が「ポケモン」のカードを欲しがると親たちの話を普通に
聞かされました。

「ポケモン」人気は凄まじく、キャラクター戦略としても大成功
を収めた作品であるのは有名です。
またこの業界では有名な話しで、毎週一回、版権会議というものを
開き、キャラクター件の使用に関して会議するほどの人気だった。

ですがこれらの「ポケモン」ファンの子供達の口から「エヴァンゲリオン」
の話しは聞きませんでしたし、親たちの世代は「エヴァ」の名前さえ
知らなかった。

さらに言えばこの同じ年の最後、師走に東京で大雪が降りました。
積雪のために配送用のトラックが動けず、数人で雪の中をトラック
を押しているニュース映像を今でも覚えています。

この大雪の中、その翌年に行われるジャニーズの運動会の
予約券を求めて二万人のファンの女の子達が行列を作って
待っていた。
ジャニーズ人気恐るべし!

これもニュース映像で見ましたよ。
真っ白な積雪の中、厚着をした女の子達が寒そうにしながら
長い行列を作っているのを。
この光景、空撮も混じっていたので印象に残っています。

確かに劇場版「エヴァンゲリオン」はある映画館では満員だった
そうです。
ですがこの「エヴァ」の社会現象を見たことがあるかと聞いた
ことがあるファンがこの劇場版「エヴァンゲリオン」を見に
行ったら、公開期間中のはずが「ジャングル大帝」に変更されていた
そうです。
観客が入らず早々に打ちきりにされてたそうなんですが。

でも、この「エヴァ」ファンの口ぶりでは、すぐにいっても
多くのファンが見にいっているので入れないような感じでした。
それこそ日本中の「エヴァンゲリオン」を公開して上映館はずっと
超満員だという感じでしたね。

さらに面白いのは、公開が打ち切られて「ジャングル大帝」
になっていても、ただ首をかしげるだけで現実を認めようと
しなかったことです。
どうも自分たちの信じていることと、現実との食い違いを
不思議がるだけで認識しようともしませんでした。

彼らにとっては社会現象を巻き起こした「エヴァンゲリオン」
の人気はどうやら不動のようでしたね。
そんな現実はどこにもないのですが……。

「エヴァ」ファンの人たちが言う映画の人気に関しては、「タイタニック」
が彼らが騒ぐような人気だったかも知れません。
「エヴァ」ファンは認めないかも知れませんか、「タイタニック」の人気
は「エヴァンゲリオン」の人気よりも数十倍もありました。

レオナルドディカプリオ人気が凄まじく、あちこちの映画館
で上映しているのにもかかわらず満員札止め。
それもかなりのロングラン、公開延長されていても人が衰えず
入り続けていましたね。

まったく「タイタニック」に興味はないのですが、映画館の近くを
歩いていると嫌でも目につきました。
ただいま満員ですと、店員さんが拡声器で説明していましたから。
ずっとこの調子が続いていたのには正直驚かされましたね。


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でもちょっと痛い「エヴァ」ファンは、「エヴァンゲリオン」
人気をこれ以上であるかのように言うのですよ。
かなり色々な場所に行く方ですが、「エヴァンゲリオン」なんて
見たことないですよ。

単純に1997年の映画興行成績を見てみましょう。
1、「もののけ姫」113億円。
2、「失楽園」23億円。
3、「ザ☆ドラえもんズ 怪盗ドラパン謎の挑戦状!
ドラえもん のび太のねじ巻き都市(シティー)冒険記」20億円。
4、「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に」14.5億円。
となります。

あれほど騒いでいた「エヴァンゲリオン」の配給収入では「ドラえもん」
に負けています。
でも熱狂的なファンに言わせれば、「もののけ姫」と人気を二分した
そうなんですよ。

知らなかった。
たぶん大多数の人は知らなかったと思いますよ。
実際は違うし……。

113億円と14.5億円。
勝負にさえなっていませんね。

これのどこが人気を二分したというのか分かりません。
でも「エヴァ」ファンはまたも「エヴァンゲリオン」は
社会現象を巻き起こしたそうなんですよ。

もちろんそんな現象はどこにも見たことがないし、聞いた
こともないのですが。
ただこのヒステリックにうるさいファンの話は聞きましたが。


もののけ姫
もののけ姫


面白いのは普及してきていたネットでは、この「エヴァンゲリオン」
のことを熱心に書き込んでいる人が多かったことです。
「コミケ」でも「エヴァンゲリオン」本は言うに及ばず、
「エヴァンゲリオン」論という同人誌まで沢山作られていたそうです。

まだネット環境も揃えていなかったのでまったく知らないのです
が、ネット関係の仕事をしている人間からこの「エヴァンゲリオン」
っていったい何なのと聞かれたので良く覚えています。

こういう関係には即答できてしまうので、色々な人から良く聞かれます。
それ故にオタクたちの熱狂と、現実の人気とのギャップの大きさが良く
わかるのです。

そしてある意味、この「エヴァンゲリオン」の一番の被害者だった
のは監督の庵野秀明さんだったかもしれません。
庵野監督は実は「オタク」が好きではないらしく、そういうことを
アニメ雑誌などのインタビューで応えておられました。
最近では「エヴァンゲリオン」のことを聞かれると怒ることも
あるそうです。

「エヴァンゲリオン」人気が沸騰してきたら、アニメではなく
実写映画を撮ったりととにかく「エヴァンゲリオン」から離れ
た作品ばかりしばらく撮っていました。

それにラジオインタビューでも話していたらしいのですが、
どうもやはり「オタク」は好きではなく、「エヴァンゲリオン」
とその人気ぶりにも肯定的には話していなかったそうです。
ラジオを聞いた人の話では。

この作者である庵野監督の話をまったく無視して、相変わらず
「エヴァ」ファンは「エヴァンゲリオン」論を論じていた。
「エヴァンゲリオン」人気のインタビューでアニメ雑誌にまで
庵野監督の意見は掲載されていたというのに、ファンならば
目にしていなとは思えないのですが……。

こういうことは「オタク」文化や「同人」または「アニメ」
業界ではずっと昔から続いていました。
まったく違う本当の現実を突き付けられても、まるでそれが
なかったように振るまうこと。
現実否認では、なかったことにしてしまうのです。

先に書きましたように、「ポケモン」のように各世代を
巻き込んでの社会問題や、雪の中の二万人の女の子が行列
を作るジャニーズ人気は社会現象ではないのですかね。

つまりはこの社会現象というのは、熱狂的ファンが作った捏造された
社会現象なのです。
彼らが熱く語るような人気ぶりは、社会現象といえるほどのもの
ではありません。
とても「キムタク」人気や「ポケモン」人気と比べられないほどです。

でも「エヴァ」ファンにとって、今世紀最大の社会現象であるかの
ように大騒ぎするのです。
もし「エヴァ」程度の人気が社会現象だというのなら、先に書き
ました「ジャニーズ」や「ポケモン」事件なんて震災なみの大事件
ですよ。

このありもしない捏造社会現象を、マスコミが詳しく調べもせずに
報道してしまっていること。
「エヴァンゲリオン」の本放送が終わった直後には、レンタルショップ
のTSUTAYAにいっても一本もレンタルされていませんでした。
それくらい人気がなかったのです。

ですがマスコミが「エヴァ」のことを、社会現象を巻き起こしたと
報道した途端に、全ての商品がレンタルされていました。
つまり社会現象があって有名になったのではなく、ありもしない
捏造された社会現象」の情報が先行して発信されて、その後を人気が
追いかけている構図があるのです。

このエッセイでは何度も触れていますが、オタク文化では
小さな出来事が何十倍、何百倍にも増幅拡大されて伝わる。
さらには事実とはまったく関係ない噂を事実として信じられて
広がっているとご紹介しましたね。

「エヴァンゲリオン」という社会現象は、「オタク」という人種の
心理構造を良く現わしている現象だったのです。
もし「エヴァンゲリオン」が社会現象を起しているのとしたら、
現実の社会にあるのではなく熱狂的な「エヴァ」ファンの頭の中
にだけあるのだと思います。

彼らと接していると嫌でもわかるのですよ。
「エヴァンゲリオン」は社会現象を巻き起こしているのではなく
いなければ」ならないのです。

起こって欲しいではなく、起きていなければならないのです。
オタクという人種の歪んだ自己顕示欲がそこには顕著に現れて
いるからです。

                      (つづく)


            
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