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大人が泣いた | あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。

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今回も、前回に引き続き劇場アニメのご紹介です。
「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」は、前回ご紹介した
「ショートピース」よりも人気のあるアニメです。

いまさら説明するまでもないかもしれませんが、もともとは
深夜のテレビアニメで放映されて人気の高さからすぐに再放送され
るほどのものでした。

2013年に公開されて、興収10億円を突破しています。
ですが同じ年にスタジオジブリ作品、宮崎駿監督引退作品である
「風立ちぬ」も公開されており、こちらは興収120億円近くと
いうすごい作品です。
国内では無敵ですね。

2013年では映画興行収益ではダントツの一位。
二位が「モンスターズ・ユニバーシティ」でこれは80億円
をこえています。

これらには「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」は
とても太刀打ちできるどころか比べようもありませんが。



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ではなぜこの劇場アニメをご紹介しようと思ったのかは、
「おや──?」と思うところがあったからです。

このアニメ、泣きアニメなのですが、どうやら大きなお友達では
ない人たちにも人気があるからなんですね。
一見、オタクアニメに見えるのですが……。
けっこう年配の人たちにも受け入れられていたようです。

つまり俗に言う「オタク」アニメではなかったようです。
ディズニーアニメである、「モンスターズ・ユニバーシティ」も
「風立ちぬ」もともに「オタク」アニメではありませんが。

監督は長井龍雪さんで、2012年、この作品の功績により、長井監督
は芸術選奨新人賞メディア芸術部門を受賞しました。
長井監督は、アニメをみない視聴者に受け入れられる作品を意識して
制作していたようです。

そしてその狙いは当たったと言えると思います。
大きなお友達ではない人々から泣きアニメとして大きな反響がありました。

もともとディズニーアニメ、ピクサーアニメもそうなんですが、
大きなお友達には好まれていません。
──と、いうよりも、ディズニーアニメはそもそも世界に始め
から存在していなかったように話しを聞きません。

視界に入っていないんですね。
現在に至るまでも一度も、ディズニーアニメの噂すら聞こえて
きませんでした。

確かどこかのサークルがディズニー作品の二次創作を作って、
訴えられたことはありましたが本当にごく少数というか、
奇跡に近いほどまれな作品の一つだと思います。

同人ゲームで名前も変え、キャラも手を加えて適役として使われて
いたらしいのですが。

このニュースを知ったときに、そんな珍しいサークルがあった
のかという驚きの方が強かったくらいですよ。
また、それを見つける方も見つける方で、具体的なことは知らない
のですがそれほど目立つほど売れたとは考えにくい。

良く見つけたなというかディズニーの調査力に驚きました。
もともとディズニーは著作権には厳しいところです。
……それも都市伝説になるくらい……。

海外の巨大コンテンツ産業はみなそうなんですが、日本
がこれらに対して寛容であったという面が強い。

今まで同人でディズニーアニメが問題化しなかったのは、
大きなお友達はディズニーアニメが嫌いだったからだけ
なんですけどね。

毛嫌いというのではなく、オタクな感性にはまったく触れない
アニメでそもそもこの地球にこのようなアニメがあることすら
感じられないほど心に訴えてこないアニメなのです。

その「ディズニー」も2013年の「冬コミ」には初参戦して、
「エンダーのゲーム」という作品をアピールしていました。

オタク狙いをした作品だったのかも知れませんが、的外れも
良いところでマンターゲットにかすりもしていません。
「ディズニー」が「オタク」の取り込みを考えているのか、
それともどのような商品を売り込みたいかは分かりません。

ですがひと言で言って的外れであるのは今のところ間違い
ないですね。
なにか新しい戦略を考えているのかも知れませんが。

大きなお友達からはディズニーリゾートにいったとか、
行きたいなんて話しも聞きませんよ。
「コミケ」には参加しても、決してディズニーランドには
いかないのが大きなお友達です。

それに日本では、一般の人にも、大きなお友達にも劇場アニメ
イコール「オタク」と考えられているところがあるのですが、
実はこのように非「オタク」アニメの方がはるかに興行収益が
大きいのです。

つまりアニメはなにも大きなお友達だけがみるものではなく、この
ように一般の人のほうが大勢見に行くものでもあるのです。
自意識過剰なお友達の自分勝手な思い込みに過ぎません。

それが証拠に非オタクアニメの「おおかみこどもの雨と雪」もそうなん
ですね。
2012年公開の劇場アニメですが、興収42億円をこえています。

単純に映画興収だけを考えた場合、大きなお友達狙いは不利なんですよ。
むしろ一般の人たちを狙ったアニメにした方がよいでしょうね。
「スタジオジブリ」さんのように。



  







大きなお友達相手には、商売として商品展開しやすいですからね。
何度も書いていますが、環境装置としてのアニメでありますので
その補完物であるグッズ類やホビーとかとにかく関連するモノを
根こそぎ揃えてくれとくれるというのがあるのでしょうね。

なんていいお客様なんでしょうか。
ある意味、「AKB」や「ジャニーズ」商法みたいものです。

大きなお友達狙いの劇場アニメは、言わばグッズを売りたいが
ために制作しているところがありますから。

大きなお友達を狙ったアニメは、「エヴァンゲリオン」を除いて、
だいたいがヒットしても10億円程度の興収ですからね。
ただ大きなお友達の話だけを聞いていると、「マドカマギカ」のように
オタク系アニメが天下を取っているように聞こえてしまうんですけども。

つまり映像メディアだけを考えた場合、大きなお友達をターゲットに
しない方が稼げるのです。
それを分かって大きなお友達を取り込もうと考えているのであれば、
ゲームかホビー系の販売戦略かもしれません。

……話し戻って……。

この「あの花」ですが、非オタク系アニメではないかと感じ
させるところが随所にあるのです。

まず簡単にストーリーを説明すれば、引きこもってしまっている
主人公の「じんた」の元に、幼い日に死んでしまった「めんま」が
「じんた」の元に現れて暮らしている所から始まります。
「めんま」も含めた幼馴染みはこの「めんま」の死を切っ掛け
に心に深い傷を受けて高校生へ成長しています。誰もがメンマの
死を乗り越えていないのです。
そして「めんま」がなぜ幽霊として現れたのか、そしてバラバラに
なった仲間達が「めんま」を成仏させるべくまた一緒になるという
物語です。

悲しくも切ない物語なのですが、まずこれが非オタク系では
ないかと思わせられました。
手法としては「ごんぎつね」のような童話の手法ではないかと
思われます。

そして一番目を引いたのは、家族の物語でもあったことです。
「オタクアニメ」はだいたいが、登場人物達の家族は描かれていません。

おそらくは無意識にさけているのではないかと思うのですが、
描かれていても大変不自然な描かれ方をしています。
作品によっては背景である家族を描く必要もないし、ある意味
不要である場合もあります。

だから描かなくても良いと言えるのですが……。
ですが、オタクアニメは無意識的にさけているようなところが
あるんですね。

この「あの花」は違っていて、むしろ登場人物たちの
心の傷をえぐり出す。
それもあって家族関係がしっかりと描かれていたました。

主人公の「じんた」の母親は幼い頃に死んでおり、回想シーン
で「めんま」とした約束を描いています。
終盤の大事なシーンですね。
また、「めんま」の母親も「めんま」を失ってからの心の傷と
葛藤を描いています。

この物語に登場する人物達はだれもが「めんま」の死によって
心の傷を負い、それを引きずっているんですね。
これだけ様々な人々の心の傷を描くのはオタクアニメでは
考えられない。

「オタクアニメ」の場合は、「使徒」の襲来であったり、
「魔法少女」になることによって贖罪と救済のように別の物語
へと変質してみせるのが普通です。

そういう「オタクアニメ」の手法を棄て、「幽霊になっためんま」
という非日常のキャラを用いて、「オタクアニメ」に見えるような
手法で描きながら、実は手堅いドラマなんですね。

これに「オタク」ではない一般の人たちが反応したのではないか
と思いました。
作品を作る立場にあるものにとって、こういう見せ方をしても
良いよねというのがあるんですね。

いろいろと見るところがあるアニメでした。
少しオタクアニメの勇である、「エヴァ」などとどうして違うのか
というのを解説してみましょうか。

「オタクアニメ」が、大きなお友達の心を捕らえる背景には
特権意識と、その特権意識からくる被害者意識が隠れているん
です。

それが魔法少女になれる力であったり、「エヴァ」を動かせるシンクロ率
として現れています。
その選ばれ者という特権意識に大きなお友達は強い共感を示すのです。

その裏返してとして「エヴァ」の「碇シンジ」もそうですし、「マドカマギカ」の
「マドカ」もそうですね。
「碇シンジ」はずっと被害者意識を持ち続けていたし、「マドカ」
はなぜ「魔女」にならなければならなかったか。

確かに物語り上では説明されていますが、謎でもあって、その謎
はこれらの物語の本質でもあるのですね。

ではなぜ謎にしなければならないのか、物語の構成上必要であった
というのもあるとは思いますが、なによりも被害者意識も特権意識
も強いけれどそれは根拠のない漠然としたものだったからではないかと
思うのです。

つまりは自意識過剰性です。
自分はただの普通の人なんだとは思いたくないという大きなお友達
に共通する意識です。

でも「あの花は」は違っていて、非常にクリアです。
隠れた被害者意識も特権意識も見あたらないと思います。
謎はたった一点で、なぜ「めんま」は幽霊となって「じんた」の
もとに現れたのかだけです。

子供の頃にした約束を果たすために「めんま」は幽霊となって
現れたのですが、「じんた」にオタクアニメに特徴的な隠れた
力や能力があった訳ではありません。
また根拠なき強い被害者意識もありません。

「めんま」の死を乗り越えられないただの普通の少年です。
皆、弱い人間として描かれているのです。

展開は幽霊との出会いという非日常的物語ですが、大人になって
振り返る少年の日は誰もがほろ苦く辛い想い出を抱えているものです。
それをこのような形で描いてみせたということもできると思います。

さて、次はこの「あの花」とは違ってオタクの心象風景をダイレクトに
描いていると思わせる「ANGELBEAT」について、迷走解説してみたい
思います。






  

  

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