コミケ

コミックマーケット | コミケ共同幻想

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「コミケ再考 | コミケに集う人々」


もうすぐ今年の「夏コミ」が始まりますね。
夏コミと冬コミがありますが、昔から一般参加者の多くが夏コミが
メインだと思っていました。

たぶんそれは、現在は夏冬それぞれ三日間の開催ですが、昔は
「夏コミ」から三日間開催というのが始まったからです。
それもあって、夏冬どちらの「コミケ」に参加するかとなったら
「夏コミ」だという風になっていたのだろうと思われます。


そもそも「コミケ」に関して強い関心がなかったので、サークル活動
していた当時は話しを聞き流していました。
もうすぐ始まるなと思いながらも、「この暑いのにご苦労様です」と
しか印象がなかったのです。
このブログを書くようになってから、昔のことも含めて細かいこと
まで思い出していました。

すると、改めて考えてみると見えてくることもあって、今回は
「夏コミ」前ということでこれらのことについて書いてみました。
一部、以前に取り上げた話題と重複するかもしれませんが、大目に
みてくださいね。


最近、たぶんネットでの影響力が大きいと思うのですが、「コミケ」
人気がまた熱を帯びてきているようです。
一つにはオリンピックやTPPの関係で規制が厳しくなって、
今後の「コミケ」運営や動向にも注目が集まっているからでしょう。

なにかとすぐに「コミケ」関連の動向が話題になります。
それもあっていぜんと違って、まったく「コミケ」なんか知らない
人たちも一般参加しているようで、それがトラブルの元にもなって
いるようです。

「コミケ」の一般参加者は常連または、参加していなくても
「コミケ」ならではの暗黙のルールのようなものがあって、
それを理解していました。
これらのことをまったく理解していない参加者がくると、それは
やはり混乱を招いたりトラブルを引き起こしますよ。
最近関係者周辺で、そういう声を聞くことが多くなりました。



参考までにコミケの動画を。


でもね、これも「コミケ」を美化または理想化している一面
で、実はトラブルはずっと昔から何十年も続いていました。
今はサークル活動していませんから、密接な繋がりもなくなり
ましたが、良く関係者の人が徹夜組をどうするかと毎回愚痴って
いましたからね。

コスチュームプレイヤーにたいする対策もずっと言われ続けて
います。
最近は、あちこちで「コスプレイヤー」がトラブルを起している
ようで「コミケ」では以前よりも多くなっているかもしれせんね。
コスプレ人口が増えていますから。

これらは未だに完全に解決していません。
分かっていても同じことを繰り返そうとするのも「大きなお友達」
の特徴です。
でも、理想化している人たちはこれらの点を完全に無視していま
すからね。

だからあらかじめ参加している常連の人に話しを聞いていたのに、いって
みると現実は違っていたということは良くあることです。
この理想化や伝説かをしている人たちがアドバイスしてくれると、
話しがずれてくるのです。
話しをもるなんてものではなくて、どこにそんな事実があるのという
くらい大げさだったりピント外れなことを話しますね。
たぶん彼らの頭の中にあることを話していて、現実とは違う世界の
物語なのでしょう。






◆ コミケという生徒会。

さて、今まではサークル参加している立場で見てきましたが、
一般参加している人たちはどうなんだろうと考えてみました。
話しは沢山聞きましたし、サークル活動のメインが通販でしたの
でもらった手紙の中にも「コミケ」参加した人たちの体験談も
多くありました。

それらを思い出してみたのです。
すると「なるほどそうか」と思い当たることも多く出てきました。
このブログを書いていなければ、嫌な思い出が多くてあまり
考えもしなかったでしょうね。


この「迷走エッセイ」では何度も触れていますが、オタク文化
の最大の特徴である学生気分の維持です。
「即売会」はそれら学生気分の最大のイベントである学園祭で
あるとは何度も説明してきました。

その意味では、「コミケ」は日本最大の学園祭であるともいえ
るのですが、地方からやってくる一般参加の人たちにとっては
修学旅行みたいなものなのです。
これは比喩としていっているのではなく、実際に話を思い出し
てみると林間学校や修学旅行の想い出を語るのと同じポジション
なんですね。


つまり「大きなお友達」の意識の中では普通の旅行とはおもっていな
いのです。
気分は完全に楽しみにしていた修学旅行や卒業旅行のそれで、
あきらかに他の旅行とは違っていました。

だから開催日当日の「コミケ」関係者の指示には皆、黙って
従ってくれるのです。
だって「コミケ」関係者は先生のような存在ですから言うことを
ききますよね。


いや、今のアニメ風にいえば生徒会の指示に従っているといって
も良いかも知れませんね。
いぜんこの「迷走エッセイ」では、学園アニメが多いのは「大きなお友達」
の意識のなかには自分たちも同じ学生生活を続けている幻想を維持する
ために学園アニメが多くなってしまうのだというようなことを書きました。

言わば内的意識の外在かなのですが、その学園アニメではなぜか
生徒会というものが絶大な権力を持っています。
今の「魔法科高校の劣等生」なんかでもこのフォーマットが当てはまり
ますね。


つまり「コミックマーケット準備会」は、この生徒会に当てはまり
ます。
それ故にこの共同幻想を共有しないものには面白くもないし、なぜ
みんな「コミケ、コミケ」と口を揃えて言うのかが分からないのです。

それを一般参加者のスキル高さと持ち上げる人もいるのですが、
修学旅行のしおりと同じでこの「コミケ」幻想を共有している
人たちにすれば従うことが自分たちの幻想機能を維持するための
行為でもあるからそれは従いますよ。
どうして「コミケ」なのかは、皆、学生気分に浸りたいからで自ら
その気分を壊すようなことはしませんからね。

だから、まったくこの「コミケ」幻想を共有しない人たちが参加
してくると、まったく違った意識で行動するのでトラブルに発展
してしまうわけです。


この「迷走エッセイ」では「コミケ」じたいはただの大きなイベント
の一つで、コミケだけが特別な催し物であるわけではなく面白いもので
もないと何度も説明しています。
それは今も代わりません。
もっとも商業参加が許されてからは多少違ってきいているようですが。

それでも「大きな友達」はなぜ、「コミケ」を目指すのかは、
この「コミケ」共同幻想があったればこそだと思うのです。





◆ コミケという共同幻想。


遠足は家に帰るまでが遠足と言う言葉がありますが、まさに
それなんですね。
つまり「コミケ」に参加するために友達と準備して、または
一緒に行く友達を見つけたりする。
一緒に電車に乗って、または夜行バスを使って東京へ行き、
安いホテルを見つけるかカプセルホテルの予約をする。

どこか安いお店を見つけて食事をしながら、明日の参加に備えて
計画を練る。
朝は早く起きてなるべく列の前に陣取って入館を待つ。
中へはいると昨日練っていた計画通りに、目指すサークルのブース
へまっしぐら。
そして記念にコスプレ撮影会場へいってとにかく写真を撮りまくる。

終わって、どこかまた安いところで食事をしながら買った同人誌や
同人グッズを見せ合ったりして、次の参加の話しをして盛り上がる。


これはどこの同人イベントでも行っていることで、「コミケ」
だからといって特別変ったものはありません。
でも、それでも良いのです。
つまりこれらの過程の全てが「コミケ」幻想なのです。
コミケ参加の過程そのものが学生気分を味わえる元でもある
からです。


「コミケ」参加という修学旅行を「大きなお友達」は行って
いる訳なんですね。
ですから、「東京ディズニーリゾート」のように、飛行機で
東京へ行って、ディズニーランドのホテルに泊まって、リッチな
ディナーをとって、イベントを見て回ってミッキーと写真を
とって、また飛行機で帰ってくるというお金のかかる旅行とは
根本的に違うのです。
快適な旅行なんてむしろマイナスなんでしょうね。

たいてい安いところに泊りますし、東京に知り合いがいれば
泊めてもらったりと節約します。
安いところで食事をしていると、同じようなコミケ参加者が
食事をしている。
別に会話を交わさなくても、皆、クラスは違うけれど同じ
「コミケ」学園に通っている仲間なのです。
こういう体験をしていると、この過程そのものがワクワクして
楽しいものだったりするのです。

そこにあるのは、まさに「学生気分」そのもの。
学生の貧乏旅行そのものなのです。


「コミケ」で手に入れる同人誌やグッズはたかが知れています。
中には通販で買った方が手に入りやすいものも多くあります。
それでも「コミケ」参加するのは欲しいものがあるからは二の次で
このコミケ参加過程そのものが目的だったからに他なりません。
それをはっきりと意識している「大きなお友達」は殆どいません
けれども。


「コミケ」にいってきたと行って、土産話と一緒に買ってきた
山のような同人誌を全て置いてかえる。
そこまで苦労して買った同人誌を邪魔なのであげるという。
「えっ、邪魔になるのに買ってきたの?」とは良く尋ねたものです。
つまり欲しい同人誌なんか初めからなかったのです。

なのにそこまでしてなぜ「コミケ」にいくのかが分からなかった。
昔ですが、「青春18きっぷ」というのがあって、これを使えば各駅停車
ですが安い切符で東京まで行けるのです。
一日乗り放題になる切符なのです。
これを使って東京までいく強者がいました。

よくもまあ、そこまでして「コミケ」にいくものだと感心を通り越して
呆れたものです。
とてもじゃないですが、そんな苦労して「コミケ」参加したくない。
誘われたことがあったのですが、即答で断りました。
ですが、いま改めて考えてみるとそういうことだったのですね。


サークル活動していたときも、今もある程度関わっていますが、
一般参加の経験がありません。
だからそういう一般参加者の視点にかけていました。

つまり「大きなお友達」も「腐女子」のお姉様方も、ともに
「コミケ」幻想ともいえる学生気分につながりたいために
「コミケ」を目指しているのです。

だから「コミケ」が面白くないといっても意味がない。
他のイベントもありますよといっても効果がないのです。
だって、「コミケ」そのものが目的ではないからです。
そこへ致までの過程が目的でもあったからです。

そういう学生気分を演出できるようなイベントがもしあれば、
「コミケ」を離れをおこすことができるかもしれませんが。


ここからちょっと話題を変えましょう。
この分析をしながら、今主流の学園もののアニメを見ると、
昔とは学園アニメの構図が違っていることに気付きました。

「ジャパッシュ」の紹介記事のところでは、「ハレンチ学園」も
一緒に少し紹介しましたが、学園漫画の大半は学生対教師という
構図が一つのフォーマットとしてあったのです。
それがいつの時代からか、教師や学園の運営側という権力側
が後ろの背景に遠退いてしまって、「生徒会」という学生側
の代表者の存在が大きくなっていました。

そこに教師(権力側)と、生徒との対立関係がなくなっていて
自由で楽しい世界を作ろうという意志が希薄または完全になくなって
いるようです。

それは「コミケ」よりももっと楽しいものを作ろう。
もっと面白いことをしようという広がりのある意志でも行為でもなく、
世の中に背を向けて自分たちだけの小さな世界に閉じこもりたいという
ような後ろ向きの姿勢のような感じですね。

最近は「コミケ」にも海外から参加する人も増えているようですが、
果たして海外の人たちは「コミケ」をどう捉えているのでしょうか。
これから海外の人も含めて、「コミケ」幻想を共有しない人たちが
増えてくると「コミケ」そのものが衰退していくかも知れませんね。


でもそれはそれでよい気がします。
サークル活動していたとき、「コミケ」がダメならばまた別のイベント
をやればいいのではないかと良く言ったものです。
でも、批判する方も養護する方も、すべて「コミケ」ありきの上で話しを
展開するので議論になりませんでした。
これは今も変っていないと思います。

でもね、今回の規制で同人が別のステージに移動して盛り上がって
きたとしましょう。
そこにはもう、「コミケ」幻想も「学生気分」幻想もないイベント
だとしたらどうなるんでしょうね。

いつまでも「コミケ」幻想にしがみついているお友達は忘れ去られた
人々のような存在になるのかも知れません。
でも、ちょっとそういう姿もみてみたいですね。

どちらにせよ、「コミケ」に一般参加されるならばこれらのことも
頭の片隅に置いてから参加された方がよいですね。





  

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